• よろしくお願いします。ソニー企業・安彦です。

  • 始めに自己紹介として、私、ソニー株式会社の人間です。もともとエンジニアで13年ほど、ソニーで活動してまして、入社して、すぐVAIOというパソコンのエンジニアをやっていました。右下にあるような、ブルーレイディスクと呼ばれているフォーマットの立ち上げの、世界で初めて商品を出すというプロジェクトのプロジェクトマネージャーをやらせていただいてまして。

  • 一応、フォーマット戦争というのがありまして。ブルーレイ 対 HD DVDという...覚えてる方いらっしゃるか、あれですけども。そのフォーマット戦争で「お前、勝ったら好きなことやらせてやる」って言われて、それで必死になって、ブルーレイを立ち上げて、2007年にCEATECという会場で、大々的に、私のほうでも発表させていただいて、最終的にフォーマット戦争、おかげさまで勝つことができましたので、「好きなこと、やらせろ!」とソニーの中で言いまして、エンジニアを辞めました。

  • もう、エンジニア...正直、ソニーって、ものづくりではすごいなとは思うんですけど、「もの」しか作ってないんで、アップルに負けちゃったんですね。「もの」だけじゃだめだと思ってて。

  • このご時勢、どんないいものを持ってても、それを見せびらかすだけでは、先進国だったり、日本では勝てないなと思っていたので、その生活自身に密着するサービス、「こと」ってよく言われてますけど、それを作ろうと考えまして、そこからエンジニアを辞めて、上のような変なことをやり始めました。

  • 以前に、ここでお話させていただいたのは、クラウドファンディングの話もさせていただきましたよね、昔。クラウドファンディングは、私、2009年からクラウドファンディングをやらせていただいてまして、一応、日本で一番お金を集めたプロジェクトとして、私がやったプロジェクトが、今、残っています。

  • それ以外に、ネット系、比較的強いほうなので、ネットでいろいろな施策をやってまして、その延長上で、今のビジネスをスタートしています。

  • きょうのテーマですけども、「舞台めぐりがあるじゃないか!」ということで、「舞台めぐり」という、私が今やっている新規事業のサービスについて、お話しをさせていただきます。

  • 左のほうに、2013年3月リリースっていうのが書いてあるんですけども、ぜひ、これは覚えていってください。すぐに出てくるんですけど。皆さん、ご存じだと思いますが、話題のポケモンGO。こちら、よくよく内容を分解していくと、「ポケモン」っていうコンテンツ、IPの部分と、拡張現実、オーグメンテッド・リアリティ、ARと呼ばれているものと、それからGPS、この3つを組み合わせた新しい遊び方というふうに言われています。

  • ポケモンGOって、まず、何がすごいんだろう?っていって、実は日本でも同じようなコンテンツとARとGPSって、いっぱいあったんですね。実は日本、最先端の先進国です。ガラケーころからGPSが搭載されていて、「国盗り合戦」とか、いろんなGPSとコンテンツとのゲームって、いっぱいあったんですけど、世界を席巻したのは、残念ながらポケモンGO、Niantic、アメリカが作ったものでした。

  • そこ、何が足りなくて、じゃあ僕らは、いったいそれに対して、どういうことをやって、このビジネスを最終的に大きくしていこうと思ってるかっていうのが、きょうのお話になります。特にわれわれ、地方創生、地域とコンテンツっていうのをどうやったら、うまく活用できるかというところに注力を置いています。

  • ポケモンGOっていうゲームそのものは、すばらしいゲームなので、ゲームでは、なかなか直接これを超えることはできないと思うんですけど、こと、地域で人を動かすという立ち位置になったときには、これはいろいろと問題があったり、チャンスがあるなということで、その辺のお話からさせていただこうかなというふうに考えております。

  • こちら、ニュースになってるんで、ご存じの方も多いかもしれないですけども、鳥取だったりとか、宮城県が予算を組んで「ポケモンGOを使って、人を呼ぶぞ!」というふうにニュースでも出てました。実際、宮城県とかでは、モンスターが出やすくなっているとか、そんな話もちょろちょろと出てきていますが、本当にポケモンGOを使って、予算を使って、その地域にまで人が行ってくれるんですか?というのは、結構、疑問を持ってる方が多いんじゃないかなと思います。

  • 一方で明確に分かることは、レアモンスターが地域限定で出れば...。一時期、お台場のニュースになったので、見た方も多いんじゃないかなと思いますけど、「レアなモンスターがお台場に出るぞ」と言っただけで、数百人から1000人単位の人がお台場を訪れ、みんな、道交法違反で捕まってもおかしくない感じで、道を容赦なく渡っていった。びっくりしたんですけど、私の知り合いで3人もいました。フェイスブックの友達で3人いました。「お前ら、本当に行ってたのか」と言ったら、やっぱりみんな情報が回ってきたんで、フェイスブックで回ってたんですね、結構。「ラプラス出るらしいぞ。週末だから、行ってくる」って言って、やっぱり行ってきていたということで。

  • 確かに、今、アクティブなユーザーは「モンスターが出るぞ」と言えば、そこまで行くだけの力を作品として持っています。ただ、これを地方創生っていう立ち位置、地域に人を行かせるって意味で考えたときに、実は結構、課題もあるなというのが僕ら考えているところです。一番やっぱり厳しいなと思うところが、ポケモンGOって、モンスターを捕まえることが目的なんですね。世界が大きい意味で一つのゲームなんで、ゲームのバランスがすごく重要になってきちゃって、ここだけでしか捕まえられないよというふうにしてしまうと、今度は世界中で破たんが出てくると。なので、このバランスを作るのが、とても大変です。

  • もうひとつ、ユーザーは画面を見ながらゲームを行うもの。画面の中にモンスターがいるっていうところ、ARで外の写真と一緒に撮れますけども、基本的には画面を見ないといけないということで、地域、地方創生っていう立ち位置から見たときに、地域の景色だったりとか、周りの雰囲気を味わうんではなくて、恐らく、僕の友達3人も、お台場に行ったっていうのは覚えてるんですけど、お台場の景色がきれいだったかとか、そういうことって覚えてないんですね。

  • ラプラスを捕まえたかどうかしか覚えてない。これだと、地方創生としては非常に難しいなと思っていて、この辺って、何らかの解決策が出てくるんだと、ここにすごい意味がある。

  • あと、バーチャルな土地を使うという...概念的にも人が多すぎたことによって、結構、いろんな神社さんとかお寺さんが「出入り禁止だ!」みたいなことを言われているところもありましたけど。

  • これ、アメリカ的には比較的緩いですけども、日本って、こういうの面倒くさいことが多いです。なので、実はわれわれは、これと全く真逆の進め方を、日本でやっているからこそ、真逆の進め方をしてるってところがあります。

  • なので、地方創生、地域に人を持っていくっていう立ち位置に立った場合には、実は、ポケモンGOで人を呼べますっていうのと、例えば、AKBで新潟で総選挙をやったっていうのも、ご存じの方もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですけど、新潟の、とある町でAKBの総選挙をやったんですね。その会場のスタジアムに何万人か人が集まったんですね。一時的には何万人か集まってます。

  • だけど、AKBの投票で行った人は、やっぱり思い出に残ってるのは、AKBの投票で誰が1位になったかっていうのは覚えていると思うんですけど、新潟の町がすごくよくて、また新潟の町に行きたいねって言ってる人は、そのうちの何割いるか。ここを改善していかないと、なかなか地方創生っていうところと、つながってこないだろうというふうに考えています。

  • じゃあ、地方創生に必要なことって一体何なんだろう?って、われわれが今、まとめている地方創生の鍵っていうのが大きく4つあります。人がその地域に行って、お金を落として、繰り返し訪れてくれる。また行こうと思ってくれる。

  • そんなような、移動するきっかけと消費するきっかけ、知るきっかけ、体験するきっかけ。これをネットを介して拡散するケースが、どうしても多いので、つぶやきたくなるような何か。リピートしたくなるような何か。

  • 要は写真を撮りたくなるようなのは何?とか、そういうところを、どう作っていくかっていうところが、結果的にサービスとの組み合わせで、一番重要なキーになってくる。ここを解決してあげようというのが「舞台めぐり」。われわれがやっている活動になっています。

  • ちょっと、この辺、うんちく系になるんで、ささっと、ここはいきますけども。コンテンツと地方創生で、結構いろんな課題と効果みたいなものがあるので、ちょっとこんなような図を作ってみました。左側が、人が移動するっていう行為です。真ん中が、それが移動した人が消費するっていう部分です。一番右が、移動した人が繰り返し、その場にまた訪れてくれるっていうところを意味していて、地域から見たら、右にいけばいくほどうれしいです。

  • なので、右にいけるような施策っていうのは、どういうものがあるのかなというので、このようなことを書いています。左側は先ほどのように、とにかくイベントで誘致すれば1回は人が増える。なので、AKBのコンサートだったりとか、EXILEのコンサートだったりとか、謎解きゲームだったりとかね。そういうものを出してあげる。消費っていうところも考えたときに、意外と最近多いのは、B級グルメみたいな、地域の食べ物で人を呼べる。これは人を移動させたうえに、その地域で消費をさせるような仕組みまで作れるっていうところで、そこそこ、いい形が作れる。

  • さらに、いい形としては、再び何度でも、その地を行きたくなるようなものっていうのは、アニメでいうと「聖地巡礼」と呼ばれている現象。それから、地域のファンというふうに...この「ファン」ってすごい難しいんですよね、言葉としては。ファンになるっていうところを作っていけるってことが重要かなと。このフォーマットが、このあと、ちょっとパターンを変えて、合計3つ出ます。

  • 今のフォーマットで、ユーザーの心理。人間側の心理で考えたときに、どういうことが起きてるのかなっていうと、移動する、イベントに参加する人は、イベントに参加することが目的です。AKBの人と会いたい。EXILEを見たい。だから、目的を果たしたらミッションって終わっちゃうんですね。それに対して、消費をするほうは、B級グルメ食べたい。これは食べることが目的なので、消費をしに行きます。リピーター型っていうのは、1回行ったから「なんかあの地域に、またありそうだから、もう1回行こうぜ」。これは地域そのもの、地方そのものに何かしら興味を持ってくれるようになってくるので、これをすると、初めて地域でいろんなお金が回ってきそうな気がする。

  • これを、誰が、もうかるかっていう視点で書いたのが、こっちになっています。地域の経済効果っていう指標を、時々見る方もいるんじゃないかなと思うんですけども、経済効果の数字の算出式を見てたら、結構、僕もびっくりしたんですけど、何億円っていう中の5割から6割が、実は交通費なんですよ。移動している交通費が、実はかなりの部分を占めていて、地元に落ちているお金が経済効果ではなかったりするんですね。

  • これ、結構マジックだし、だめだろうと思っていて。よくよく考えると、一番左側って、そのイベントに人が誘致するだけで、公共交通機関は確かに、もうかります。移動してくれるんで。イベントをやってる...大体、東京の会社が多いですけど、チケットを売ったり、物販をやる会社は、もうかります。だけど、地元が、もうかるかっていうと、結構限られちゃう。そこを、地方で消費するような形のイベントをうまく組み合わせることで、初めて地域のお店が、もうかったり、お祭りが、もうかったりとかしてくる。

  • そして、リピーターみたいな形になってくると、やっと地域のちょっとローカルなおじいちゃん、おばあちゃんのお店とかにも入ってみようとか。そして、宿泊してでも、もう1日楽しんでみようみたいなユーザーが増えてくるっていうことで、ただ人を呼ぶだけだったら、結果的に実は、地元にはあんまりお金、落ちないです。

  • われわれ、今、50地域ぐらいと一緒に、いろいろな町おこし的なことをやらせていただいてますけど、ほぼほぼ、どの地域でも共通して見えてきているっていうことで、勝手ながら、私が、こんなような形でまとめさせていただいています。

  • ということで、「舞台めぐり」というサービスは、こういうことを解決して、地方・地域を豊かにしていこうということで活動しています。

  • 「舞台めぐり」の説明が非常に遅くなりましたが、「舞台めぐり」は何をしているかというとですね、コンテンツと地域を結ぶ。「コンテンツツーリズム」という言葉が最近の言葉としてあるんですけども。観光で、ただ単に旅行に行きますみたいなものじゃなくて、何もない無形のものなんだけど、なんとなく、そこにあるような気がするようなコンテンツと地域を結んで、そこを全体的なプラットフォームとしようというのが、われわれが今、目指している活動になっています。

  • そのために、このような「舞台めぐり」というアプリケーションをAndroidとiOS、あとはウェブページもあります。それの3つの形で展開しています。先ほどのポケモンGOの話にもありましたけど、僕らがやっているのも、コンセプトとしては非常に似通っていて、コンテンツとARとGPS。この3つを使って、ファンを増やそうという活動をしています。

  • 参考までに、ちょっといくつか、われわれがやっている取り組みを分かりやすいように、お見せしようかなと思いまして。まず、弘前っていう町と一緒に、ここ1年半ぐらいやらせていただいています。弘前は「ふらいんぐうぃっち」という作品が、ことしの4月から放送されていました。ことしの4月から、一緒に取り組みをする前に、実は、これって原作の漫画があるんですね。実は、漫画の背表紙みたいなところにも、弘前城の絵が描いてあったんですよ。

  • なので、なんとなく漫画を読んでる人は「これ、弘前の城なんじゃね?」って思っている人がいたので、そういうところから、まず、地域の方々に、要は地元に、「こういう漫画があるんだよ、知ってね」っていうような活動をしました。正直に言うと、このときは、これをテーマにして行ってたユーザーさんって、月に数十人でした。年間でも、せいぜい100〜200とか、そんなもんです。

  • これでは、さすがに地方創生には全然ならないんですけど、その活動してたことにより、地元の方が、みんな知ってくれたんですね。「あ、おらが町に、こういう作品あるんだ」と。

  • それが4月にアニメになって、全国で流れるようになりました。全国で流れたとたんに「あ、この雰囲気いいね!」っていうことで弘前に続々と行き始めて、多い月だと月1000人ぐらいの人が、実際に、これをテーマにして、弘前に出かけていってくれたというのが実績として出ました。

  • 町も、それに対して人が来てくれるんで、こんな形でどんどんやってこうよって言って、例えば、駅の前の大看板。意外とお金かけてくれたんですけども。すごいおもてなし感があります。「舞台・弘前へようこそ」みたいな感じで。これ、何がいいかというと、僕もアニメオタクなんですけど、オタクの人間って、ちょっと一般のところは遠慮しがちなんですね。

  • オタクを出していいのかな?っていうのが配になるんですけど、JRの駅に降りたら、自分の好きな絵が、どーんと飾られてると、「あ、ここ、俺、いていいんだな」って思えるわけですよ。これ、すごく重要で。そういう雰囲気を作ると、オタクは、また行こうと思えるきっかけができる。そういうようなうまい作り方をしてあげたりとか、コラボのごはん、メニュー作ってあげたり、お土産作ってあげたり、一番右の下が、ユーザーがユーザー同士で交流できるコミュニティーの場っていうのがあります。これ、昔からある、おばあちゃんのタバコ屋さんみたいなところなんですけど。

  • このおばあちゃんが来た人たちに向けて「真琴ちゃん、かわいいんだよね」とかって言ってくれるんですね。要は70〜80ぐらいのおばあちゃんが、自分が好きなアニメのキャラクターの話なんかをしてくれた日には、シンパシーを感じるわけですね。「こんなおばあちゃんまでが、俺が好きな作品を知ってる!」って。そうすると、次に行く人は、あのおばあちゃん元気かな?って、わざわざ弘前に行くんです。

  • ちょっと視点が変わるんですけども、そうやって地域を知ることが、結果的にはリピーターを作っていくっていうのの、すごい重要なポイントだなってことで。こういう施策を一緒にやらせていただいて、先ほどちょっと数字のお話もしましたけど、4月から6月の来訪者ランキング、現地へ出かけて行った人のランキングで全国2位になるぐらい、弘前という地に、すごいたくさん人が訪れました。

  • 実はここで、また、すごいことが発覚して。アプリケーションって、いろんなデータが取れます。このデータを分析すると、おもしろいことが分かってくるんですけど、一般的にアニメの聖地巡礼って、関東の人、東京の人が地方を訪れるっていうのが当たり前だと思われていました。

  • 当たり前だと思われていて、左側が日本で一番有名な「ガールズ&パンツァー」という作品の、実際ユーザーがどこから来てるかの分布なんですね。関東7割ぐらい、東京2割ぐらい。これ大体、いろんな作品で同じパターンだったんですけど、「ふらいんぐうぃっち」という作品、弘前、やっぱり遠いです、関東からは。そんなたくさんの人が行ったんなら、めちゃめちゃ東京から行ったのかなと思ったら、実は東北のオタクが集まってたんですよ。東北にもオタクって、こんなにいたんだと。

  • 要は、東北の人はなかなか関東には行けないんだけど、弘前だったら行けるから、岩手の人が行ってみようとか、秋田の人が行ってみようみたいな形で、今まで隠れてた人たちが、わざわざ弘前に出てってくれてたってことが分かってきました。こういう現象が出てくると、結構、ほかの地域でも、こういうようなことをうまくいけば作り出せるんじゃないかということが、1つ、知見としてたまったというのが、ことしの大きな1つの成果になっています。

  • もう1個...このペースで話していると終わんねえかな。もう1個ですけど、沼津。今、もっとも熱い地域です。沼津というところは、「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品と一緒にコラボさせていただいています。ことしの7月から、こちらはアニメがスタートしました。

  • こちらも...沼津という地域は、正直言うと、かなり寂れた地域になっちゃってまして。僕ら、何回も行ってるんですけど、商店街も結構シャッター街なんですね。

  • これは大変だなと思ったら、意外と悪乗りしてくれる方々が多くてですね。「いいぜ!じゃあ、うちの店に看板、置いちゃおうぜ」とか、そういうことをいろいろやってくれて、ここに書いてあるようにラッピングタクシーや、ラッピングバスや、周遊チケットや、町なかポストや、いろんなことを町で実際にやってくれています。こんな感じに、にぎやかになってるんですけども。オリジナルのお土産だったりとか、コラボしたメニューなんかも、お店が考えてくれて。

  • こういうのをやりたいです!とか提案をいただいたりとか、町の中にこんな異様な光景の場が、どーんと出てきたりとか、こういうようなことを地域の方々と一緒に実際にやらせていただいています。これをやった結果の1つなんですけど、先ほどは4月から6月期だったんですけど、こっちは7月から9月期、日本で最も来訪者が多かったのが、沼津になりました。

  • 月間でいうと1万人弱ぐらいが実際にここを訪れていますと。そのぐらい、たくさんの人が、こういうのを目的に現地に行くっていうところのパワーがあると。先ほどちょっとお話しましたが、「ラブライブ!サンシャイン!!」という作品は、比較的、例に漏れず、関東のユーザーさんが多かったです。地元・静岡は10%ぐらい。多いのか少ないのかっていうと、実は微妙なんですけど。

  • 沼津って、今までアニメの聖地って呼ばれてるところが1個もなかったんですね。ある意味、初めてに近い形だったので、様子見というか、少しずつこれから増えていくのかなと思っていますが。

  • 実はここで、ちょっとポイントは、その他。2.1%ではあるんですけども、海外の人が沼津を訪れています。要はアニメに興味があって、興味あるから行きたいって言ってくれる人が、東京や京都や奈良ではなく沼津に行くという外国人が、実はいっぱい出てきているっていうところもポイントで。

  • 今後、インバウンドだったり、2020年に向けて、4500万人の訪日外国人なんて言ったときの1つの選択肢として、こういうところが、ポテンシャルあるんじゃないのかなっていうのは感じています。

  • これも参考までですけど、英語と繁体字、簡体字は、今「舞台めぐり」では用意しています。まだ、あんまりビジネスモデルも含め、考えられてなくて、作ったはいいけど、どうしようかなと悩んでいるところではあります。

  • ということで、こんな事例のように「舞台めぐり」という形で、われわれ地域を盛り上げさせていただいております。これ、ちょっとだけ話そうかな。このリピーターを生むっていうところ。どちらかというと、地域の方向けにしたいお話なんですけども、結構、法則が分かってきました。

  • 実際の事例なんですけど、大洗町だったり、埼玉県飯能市、横須賀市。最近だと横須賀市がとても有名になってきてるんですけど、これ、みんな傾向的に、町なかに、こういう等身大の看板がいっぱいあるんですよ。行った瞬間に「うわ、ここ、すげぇ」って思います。さながらですけど、ディズニーランドに入ったようなもんですよ。ディズニーランドだって、舞浜の駅を降りたら、その雰囲気が、もうあるじゃないですか。あの雰囲気と同じように、町に行ったらば、看板がいっぱいあったりして、なんとなく、この町って「ああ、あの町なんだ」って思えるような仕掛けを町が作ってくれてます。

  • そして、コラボのメニュー「食」が必ずあります。そうすると、やっぱり「食」って、出かけると1食は食べるんですね。なんで、その1食をちゃんと用意してあげることで、それを目的に、まず行ってくれる。というところをうまく組み合わせて、やっていく。そうすると、一時的ではないファンの集め方ができるんだろうなということで、私が勝手に命名したリピーターの法則を「2Cの法則」と呼んでいます。これ、マーケティングの用語で「4P」とか「4C」とか、ああいうのとは全く関係なくてですね、むしろ私的に、あんまり、ああいうのは好きじゃないので、これを「美味しい」と「やさしい」という「2C」を作っています。

  • 先ほどの資料を見ていただいても分かるとおり、結局、食べ物っていう軸と、それから雰囲気作り、この2つを作ると1回じゃ終われないんですよ。「あれもあったな」とか、「あそこよかったな」って言われるような環境をいかに作るかというところが、とても重要で、別にお金かけなくてもいいんですね。

  • なんか施工するわけではなく、お店の人が理解してくれて、コミュニケーションとってくれるっていうだけで、そのやさしい雰囲気が作れるということで、どちらかというと、お金の前に、地元の人にどう理解してもらえるかの仕掛け作りをするのが、実は大事なんだよっていうことを、われわれ「舞台めぐり」は各地域にお話をさせていただいています。というわけで「2C」っていうの、はやらせようかなと思って、いろいろ使ってみました。

  • この辺から、はぱっと宣伝。どんなことを「舞台めぐり」でやってますか?っていうことで、デジタルのスタンプラリーのプラットフォームがあります。結構安く、ちゃちゃっと作って、単純にぐるっと回りましょうみたいなスタンプラリーの仕組みを持っています。今だと埼玉県さんと一緒にやって、埼玉県の9地域。9個の作品を巡ろうということで、デジタルのスタンプラリーをやったりとか、いろんな地域と一緒にやらせていただいたりもしています。

  • それから、AR配布システムということで、これは結構、ポケモンGOに近いです。キャラクターを探して来い。探したら、自分のものになって、好きなときに好きなところで写真が撮ることができるよみたいな感じで、ポケモンGOみたいなイベントができます。「期間限定、何とかを探せ」みたいなことを実際にやっています。

  • それから、僕ら、デジタルだけを、アプリケーションだけを出してるわけじゃなくて、地域の盛り上げ方、全部をプロデュースしているところもあって、リアルなカードというのも発行しています。ポイントは、先ほどから言っているグルメです。グルメカードというふうに一般的に呼んでいて、日本って、各地域でおいしいものが、大体1個ずつ、しかも、全然種類の違う食べ物があるんですね。そういう食べ物を、現地へ行ったら、これだけ食っておけば間違いないよって教えてあげると迷わない。

  • 意外と出かけてったのに迷っちゃって、迷ったあげくに駅前のマックで食って帰ったみたいな人っているんですよ。そうじゃなくて、これだけは食っとけと。これだけは食っておけという一品を...右上だと女川丼っていう、女川っていう、震災でちょっと、いろいろあった地域ではあるんですけれども、そこで、こういうものを食べようっていってカードにしていたりもします。こういうようなことをやると、実際にその地域に行ったら、それを食べに行くっていうのが、結構ルール化されてきて。

  • 実際に、気仙沼のフカヒレ丼で、とあるお店の売り上げが、前年度比1400%アップというのが起きました。「おかしいだろ」って言ったんですけど、理由が実はあって、5000円のフカヒレ丼をここに載っけたんですよ、写真。その写真を見て、「あそこのフカヒレ丼だ!」って、みんな調べるんですよ。だから、わざわざ、そこに行くと。客単価が5倍になったんですね。単純に、普通1000円ぐらいしか食ってくれなかったのに、みんな5000円のを頼むので、それだけで客単価が5倍じゃないですか。それに人が、ばーって入ったから、おかしなことが起きたということで。そういう副次的な効果は...ちょっと偶然なところはあります。なんですけど、可能性としては、ここ重要かなと思っています。

  • ということで、その、さらに先に、僕らは新しい手を考えています。地方をさらにうまく人を呼び込んで、楽しくなってもらうための仕掛けとして、「うぉーく!」というものを来月リリースします。これ、何をするかというと、ARとQRコードとGPSを組み合わせて、町の中でオリエンテーリングをやろうっていうような仕組みです。

  • オリエンテーリング、皆さん、思い出にはあるんじゃないかなと思うんですけど、山の中で地図を見て、コンパスでAを探せ!Gを探せ!みたいな感じで歩いていくような、あれと似たような形で、パネルにQRコードがあって、そのQRコードをかざしてあげると、次にミッションが飛んできます。「1年生チームの誰々を探してきなさいね」とか言われると、それのヒントをもとに町の中を歩いていって、場合によってはお店の人に「あのキャラクターってどこにいるんですかね?」って聞くと、「ああ、あのお店にあるよ」とかって教えてくれて、コミュニケーションしながら、町の中を回ってもらおうというのが目的の「うぉーく!」というものをリリースします。

  • 体験型アドベンチャーゲームということで、聖地巡礼って、やっぱり、どこを回っていいか分からないってことも結構言われたので、あえて回るコースを決めてあげちゃいます。そうすると、それを全部回ったら満足するんですよね、すごく。1回目の人には、とてもいい手法だろうと思って、こういうようなものを実際に来月から出します。これ、ちょっと、どんなものか。こういうゲームっぽい内容です。先ほど、ちょこっとお話しさせていただきましたが、地方創生に必要な4つのことっていうことで、移動する、消費する、知る、体験するっていう、先ほどお話しした内容が、「うぉーく!」という形で全部解決できるように、今回作りました。

  • 移動するためのきっかけと、消費するためのきっかけ。それから、体験するためのきっかけと、知るきっかけってことで。それぞれに、実は「うぉーく!」の中には仕組みが入っています。興味を持っていただける方は来月リリースなので、ぜひリリースしたタイミングで見ていただけると、ありがたいというふうに思います。

  • 最後かな、この辺が。「舞台めぐり」は、今、約51作品、50地域と一緒にやっていますが、コンテンツってやっぱり寿命があるんですね。どうやっても、はやりすたりがあるんで、1個の作品でつながるには、ビジネスとしたら難しいです。なので僕らは、そのためのプラットフォームを作っています。

  • それを実際にビジネスモデルとして、うまくやっていこうということで、僕らが実際に目指してるものっていうのは、コンテンツを主役とした位置のゲームと、コンテンツを主役としたテーマパーク。これ、ポケモンGO的なコンテンツを使うゲームだけじゃなくて、町側も努力しないとだめで、町が環境を作ってあげて、もてなすディズニーランドとまでは言わないですけど、町側のもてなし感を作る両方を併せてあげることで、リピーターを作れるような仕掛けというのができるんじゃないかなというふうに考えて、その2つを今回「うぉーく!」という形で、新しい仕掛けをやらせていただいています。

  • 一番下は、まだ、ないしょです。最終的には、世界まるごとテーマパークというのが、われわれ、1つのゴールと置いています。世界中、観光施設じゃなくても、こういうことをやることで、テーマパークが作れるというのが、僕らが今考えているところで、地方創生的に、「舞台めぐり」がやれること。ここがポイントなんですけど、地方創生コンサルみたいなものをやる気は、あまり僕らはないんですね。僕らがやれるのは、結局、地方を創生するには、地域の人と、行ったユーザーの人、ファンの人が両方が作らないと作れないものだと思うので、ファンの人にもツールをあげます。そして、地域の人にもツールとノウハウをあげます。あとは、お前らが作れと。

  • ある意味、無茶ぶりかもしんないんですけど。でも、やれるのって、コンサルって、外から情報投げるだけじゃ絶対作れないです。なので、僕らは武器とノウハウをあげて、それで最終的に地方創生の新しい形っていうふうに作っていけたらいいなって考えて活動をしています。というわけで長くなりましたが、一応「舞台めぐり」のご紹介と、地方創生にまつわる部分になります。ありがとうございます。